訪問看護の初回訪問について
- leloveile
- 4月10日
- 読了時間: 3分
訪問看護の初回訪問は、看護計画を立てる、ご活用者様とそのご家族との信頼関係を築く上で重要です。
訪問を行いアセスメントをすることで、ご活用者様の生活や健康状態に合った適切なケアを提供しやすくなり、安心して在宅療養を続けられることに繋がります。
訪問看護の初回訪問において看護師が行うべき基本的な流れと、ポイントについて説明します。
【初回訪問の目的】
初回訪問の目的は、ご活用者様の現在の健康状態や生活環境、医療ニーズなどを評価・アセスメントを行い看護ケアの内容を決定することです。抱えている身体的・精神的な問題や生活上の困難を把握することで、今後のプランをご活用者様や家族と一緒に考え、必要な支援ができるようになります。 ご活用者様とそのご家族様の不安や疑問を解消する機会や信頼構築の場でもあります。
【 初回訪問の具体的な流れ】
1. 挨拶と自己紹介 初回訪問ではまず、看護師が自己紹介を行い、訪問看護サービスの概要や目的を簡潔に説明します。ご活用者様やご家族様に対して、どのようなサポートができるかを理解してもらうことで、信頼関係を築きやすくなります。緊張を和らげるためにも、優しくわかりやすく丁寧に対応することが大切です。
2. 健康状態の確認 ご活用者様の現在の健康状態を詳細に確認します。具体的には、既往歴、現在の病状、服薬状況、アレルギーの有無、食事や排泄の状況、睡眠の状態など、日常生活に影響を与える要素を把握します。また、今後の生活に関する希望や目標についても確認していきます。
3. 生活環境の確認 ご活用者様がどのような環境で生活しているかを確認することも重要です。住環境において、ご活用者様の身体状況に合った安全対策が取られているか、医療機器や介護用品の配置が適切か、ご家族様の協力が得られるか、介護力などを見ていきます。訪問看護に必要な物品の設置場所や使用方法についても、ご活用者様やご家族様に説明を行います。
4. ケアニーズの把握と優先度の設定 ご活用者様のケアニーズを把握し、その優先度を設定することが重要です。必要なケアを優先順位をつけて提供できるようにします。
5. ご家族のサポート体制の確認 訪問看護では、ご活用者様のご家族様のサポート体制も重要な要素です。訪問看護の際にご家族様へのサポートも行うことにより、安心して療養生活を送れるような体制づくりができます。
【初回訪問での注意点】
初回訪問は、患者さんやご家族にとっても重要な出会いの場であるため、細やかな配慮が必要です。
・ペースを合わせる 初回訪問時は、患者さんやご家族も緊張や不安を抱えていることが多いため、焦らずに相手のペースに合わせて進めるよう心がけます。
・傾聴する姿勢を大切にする 話をしっかり聞くことで、表面的な情報だけでなく、真のニーズや不安も汲み取ることができます。
・正確な記録を残す 初回訪問で得た情報は、今後のケアの土台となるため、正確に記録しておくことが大切です。また、次回以降の訪問看護師への引き継ぎもスムーズになります。 • 家族の負担を軽減する提案を行う
【初回訪問加算について】
初回加算は、過去2か月において訪問看護の提供を受けていない場合(医療保険の訪問看護を含む)で、なおかつ新規に訪問看護計画書を作成した利用者に訪問看護を提供した場合に算定できる加算のことです。 訪問看護計画書の作成と、計画されたサービスを実際に提供することで、初回加算である300単位/月を算定できます。
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