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訪問看護におけるターミナルケアとは

更新日:2023年2月28日

昨今、コロナウイルスの蔓延や在宅意識の向上により在宅での看取りを希望される方々が増えてきています。しかし、患者様本人はもちろんの事、ご家族様も在宅での生活や対応には多くの不安を抱えています。

そんな中、安心して在宅生活を過ごしていただき、最期の時を安心してご自宅で迎えることができるようにするためにはどうしたらいいのか。

そんな不安を抱える方へ、少しでも参考になればと思います。




ターミナルケア(終末期医療)って?

医療従事者から適切な情報の提供と説明がなされた上で、患者が医療従事者と話し合いを行い、患者本人による決定を基本として終末期医療を進めること。

患者の意思が確認できない場合には、家族が患者の意思を推定できる場合には、その推定意思を尊重し、患者にとっての最善の治療方針をとることが基本。

(引用:「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」における最近の動向)   また病気で余命わずかの方や認知症や老衰の方たちが残りの人生を自分らしくすごし、精神的・身体的苦痛を除去しQOLの維持や向上を目指した処置を本人・家族の同意のもとおこなっていきます。


病院と訪問看護のターミナルケアって何が違うの?

病院

・看護師が24時間いるため急変時にすぐに対応できる。

・家族の介護負担が少なく、医療機器がそろっている。

・家族が最期のときに間に合わない場合がある。

・患者本人が慣れた環境で生活できず、金銭負担も大きい

・病院のルール内で生活しなければならず、食べ物、嗜好品、一日の生活リズムなど自由度が低い。

・住み慣れた環境で最期を迎えたいと希望される患者様のQOLを低下させてしまう。


訪問看護(在宅)

・プライバシーが保たれ、自分の暮らしてきた環境で最後を迎えることができる。

・起床も消灯も食事も時間に縛られない時間が過ごせる。

・医師の指示の元、好きな食べ物や嗜好品を最期まで楽しめる。 ・自分らしさを尊重した生活を送ることができる

・環境整備など事前の準備が必要。

・常時医療従事者がそばにいるわけではないので、何かあった時の対応を前もって確認しておく必要がある。


病院では医療者がそばにいるため急変時にも即時に対応してもらうことができるという安心感がありますが、コロナ禍も相まって常に患者さんに家族が寄り添うことが難しくなっています。

一方、在宅では家族が常に寄り添うことができる反面、家族負担もあることが現実です。

その為、在宅でのターミナルケアには少なからずご家族様の協力が不可欠となります。

ご家族様への技術的指導や精神的フォローなどが必要となります。

メリット、デメリットは病院、在宅ともにあります。大切なのはご本人様、ご家族様の意思や生活状況から適切に在宅での看取りが可能なのかを見極めることです。


在宅での看取りって何ができるの?

基本的に病院でできることは、大体のことができると思います。

点滴、酸素投与、麻薬管理、褥瘡処置、エンゼルケアなど様々なことが可能です。

しかし、医療行為である以上主治医からの指示書は当然必要ですので、医師との連携は欠かさないようにしましょう。


どんな人でも在宅での看取りができるの?

基本的には全ての方の看取りが可能です。しかし、理想の看取りにを実現するためには多くの課題が存在します。

多くの場合はマンパワーの問題です。介護者がいない場合や、いても介護力がない場合大きな課題となります。前述した通り、在宅は病院と違い呼べばすぐに誰かが対応してくれるという環境ではありません。その為ヘルパーの活用やご家族様への介護指導が大切になります。

また、緊急時に判断を仰ぐことのできる往診医との連携も重要です。


LEでのターミナルケアは?

・創業依頼訪問看護一筋の会社が培ってきた看取りのノウハウがある。

・都内30店舗以上の豊富な人員で、充実のサポート体制。

・緊急時対応体制を整えており、当番看護師が毎日持ち回りで待機しており、ご家族様の方もいつでもすぐに電話相談や場合によっては緊急対応も可能。

・夜間でも夜勤担当看護師によるエンゼルケアも行っている。

・葬儀社数社と提携しており、看取りのお手伝い。

などなど


看取りはご本人様、ご家族様だけでなく、担当する看護師スタッフにも不安が生じうるものです。しかし、充実のサポート体制と地域の医療従事者との連携によりきっと上手くいくはず!頑張りましょう!



おまけの豆知識

ターミナルケア加算

①介護保険 2,000単位/月

対象者

・ターミナルケアを実施し、在宅で死亡した利用者

・ターミナルケアを実施した後、24時間以内に在宅以外で死亡した利用者

算定条件

・24時間連絡できる体制を確保し、必要に応じて訪問できる体制を整備していること

・体制の届出を行っていること

・主治医との連携の下に、ターミナルケアに係る計画、支援体制について利用者とその家族に説明し、同意を得てターミナルケアを行っていること

・死亡日、死亡日前14日以内に2日(※特定の利用者については1日)以上ターミナルケアを行っていること

・ターミナルケアの提供について必要な事項が適切に記録されていること


※介護予防訪問看護(要支援)の方にはターミナルケア加算を算定できません。


②医療保険

訪問看護ターミナルケア療養費1  25,000円

訪問看護ターミナルケア療養費2 10,000円

対象者

・訪問看護ターミナルケア療養費1…在宅で死亡した利用者または、特別養護老人ホーム等で死亡した利用者のうち看取り介護加算等を算定していない利用者

・訪問看護ターミナルケア療養費2…特別養護老人ホーム等で死亡した利用者で、看取り介護加算等を算定している利用者

算定条件

・在宅または特別養護老人ホーム等で死亡した利用者(ターミナルケアを行った後、24時間以内に在宅以外で死亡した者を含む)に対して、ターミナルケアを実施していること

・死亡日及び死亡日前14日以内の計15日間に2回以上、訪問看護基本療養費または精神科訪問看護基本療養費を算定していること

・訪問看護ステーションの連絡担当者の氏名、連絡先電話番号、緊急時の注意事項等について利用者及びその家族に説明した上でターミナルケアを行っていること

・利用者が死亡した場所、死亡時刻等を訪問看護記録書に記録すること


最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

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